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[vol.1]
ヘルメットのメンテナンス
  ループ(止め具)切れの対策

  フェイスマスクを固定する器具を「ループ」と言いますが、このループが切れやすいという現象の原因としては、フェイスマスク自体が拡がってしまっている可能性が殆どです。拡がってしまったフェイスマスクに新しいループを取り付けても、普段よりも圧力がかかっている為ちょっとしたコンタクトでも切れてしまいます。そんな時はフェイスマスクをヘルメットから取り外し、元のように狭めてあげてください。フェイスマスクを地面に押し付けて調整する(*図1)とよいでしょう。それでもすぐに拡がってしまう場合はフェイスマスクを交換することをお奨めします。あまり何度も地面に押し付けると金属疲労を起こし、折れてしまったり曲がってしまう原因にもなり兼ねませんので。

(*図1)地面に押し付けて拡がりを戻します。
また、フェイスガードのコーティングが無くなってきている方も早目の交換をお奨めします。練習中にコンタクトした時、相手のフェイスのコーティングを削ったり、ヘルメットに傷を付けてしまう原因になります。
  内部パッドの空気漏れの対策

  ヘルメット内部パッドの空気が抜けてしまう場合、その空気を補充すれば良い訳ですがその際に空気を入れる“ピン”の長さに気を付けなくてはなりません。当店では、ヘルメット専用の空気入れと空気針を使用していますが、ボールに使用する空気入れを使用することも可能です。しかし、ボール用の場合は空気針が長いので勢いよく差し込むとパッドを突き破ってしまい、パンクの原因となります。
また、空気針挿入口から空気が漏れている事も考えられます。Riddell社製のヘルメットをお使いのの場合には挿入口部分を、Schutt社製の場合は内側のライナーを交換しなくてはなりません。いずれも、当店にお持ちいただければ修理・交換いたします(有料)。

左がボール用、右がヘル用

ヘルメット用空気入れ
  ヘルメットが割れてしまう

   ヘルメットが割れてしまう原因の大半がシェル(外側のプラスチック部分)が薄くなってしまう事にあります。多くのプレーヤーは試合前に白のヘルメットにチームカラーを塗って綺麗に仕上げていると思いますが、ヘルメットについている汚れや以前塗った色を落とす時には十分に注意してください。例えば紙ヤスリを使用する場合、表面の汚れや塗料だけでなくシェル自体も削ってしまうので綺麗になりますがシェルを薄くしてしまいます。また、シンナーやエタノールを含んだリムーバーを使用すると、プラスチックと化学反応を起こしシェル自体を溶かしてしまう事も考えられます。そこで当店がお奨めする手法は「スチールウールタワシ」です。コストも8個入りでで200円程度と安いし、ヘルメットひとつにつき1/2個で十分落とすことが出来ます。いろいろと手法はあるかもしれませんが、これが一番効率的だと思いますので是非一度お試しください。

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